2008年02月04日

塩素酸を検査する水質検査機関から

<塩素酸が水質項目に追加>  <12月8日関連>
 4月から、水道水の検査項目に消毒用の次亜塩素酸ナトリウム中に含まれる「塩素酸」が追加され、水道水質の検査項目は50から51項目になります。そのため、水質検査機関も検査証明書項目の追加に伴う入出力帳票などのシステム更新等、細かい事務作業にあたっております。
 以前から、当社では塩素酸の検査を行っているので、検査項目に対する信頼性は十分に確保できると考えており、会議では話題にも上りませんでした。

<塩素酸の検査日数は?>
 そのような状況なので、社内回覧板で、塩素酸の受け入れ体制について「塩素酸は試料受入後、2~3日で検査結果を顧客に報告」としました。しかし、現場から、塩素酸だけの検査であれば可能だが、実際の受入・報告は毎月検査項目と同じ。一般細菌・大腸菌の培養時間や作業サイクルを考えると、「緊急時は別にして、塩素酸だけ顧客に報告しても意味がなく、報告は毎月検査項目に合せて1週間として欲しい」という声が多数寄せられてしまいました。
 特別に塩素酸の検査を急ぐ場合、必ず「急ぎ」と声をかけてください。お願いしたします。
  

Posted by wesco at 05:30Comments(0)TrackBack(0)水質

2007年12月08日

塩素酸

塩素酸  <2月4日に関連記事>
 20年4月から、水道水の検査項目に消毒用の次亜塩素酸ナトリウム中に含まれる「塩素酸」が追加されることになりました。したがって、水道水質の検査項目は50から51項目になります。
塩素酸は次亜塩素酸ナトリウムの経時変化(有効塩素分の分解)によって増加します。その水質基準は「0.6mg/㍑以下」とされています。水道事業体を始め専用水道管理者から問い合わせがあり、代表的な内容をまとめると次のようなものになります。

1) 検査費用
2) 検査対象
3) 検査頻度
4) 塩素酸濃度を抑制するための方法

検査費用
農薬や監視項目のような高い検査費用にはなりません

検査対象について
水道事業・簡易水道事業は当然ですが、水道法34条の専用水道にも適用されます

検査頻度
概ね3ヶ月に1回以上の検査が必要です。検査を省略することはできません。

塩素酸濃度を抑制する方法
厚生労働省から出されている抑制対策は次のようなものです。
・ 次亜塩素酸ナトリウムの低温・遮光管理
・ 受入単位の縮小
・ 清浄な貯蔵タンクの使用
・ 初期塩素酸濃度が低い塩素酸

 しかし、小さな水道(簡易水道、飲料水供給施設、専用水道)から、次のような話がよく聞こえてきます。
次亜塩素酸ナトリウムの保管や注入は、倉庫、次亜注入室で行われるのが普通です。そこには換気扇や換気孔はあっても空調設備はありません。大きな浄水場から20㍑のポリタンクに小分けしなければならない施設もあり、これ以上の受入単位の縮小はできません。また、現在購入している次亜塩素酸ナトリウムは6㌫に希釈されたものを使用しているので、これ以上薄めることはできません。
 厚生労働省の調査(平成17年度)によると、全国の調査地点248箇所のうち、基準値0.6mg/㍑を超えるものは6箇所ですが、そのうち3箇所は地下水を原水とするものです。推測ですが地下水には鉄・マンガンを含むものが多く、特に浅井戸ではアンモニア性窒素を含むことが多い。そのため、塩素要求量が大きく、残留塩素の基準値を確保するために塩素注入量が多いのではないかと思われます。
 小さな水道の原水水質は比較的よいので、基準値を上回る事例はないと思います。しかし、地下水を水源として、アンモニア性窒素・鉄・マンガン・色度のために前処理に次亜塩素酸ナトリウムを使用している浄水場では要注意なのかも知れません。

<2月4日に関連記事>


   

Posted by wesco at 13:00Comments(0)TrackBack(0)水質