2008年02月25日
京都・滋賀のミネラルウォーター事情
<京都・滋賀のミネラルウォーターは?>
サントリーのミネラルウォーター「天然水」に奥大山が加わり、4月20日すぎに関西でも発売されます。
2006年の統計資料(日本ミネラルウォーター協会)では、滋賀・京都ともに2002年に比べて生産量は3倍に伸びています。しかし、滋賀県の出荷量のシェア0.9㌫、京都のシェア0.5㌫で振るいません。ちなみに出荷量の多い順は山梨県、兵庫県、静岡県です。富士山と六甲山はやはり強い。
京都には名水百選に選ばれた伏見の御香水、宮津の磯清水をはじめ、梨木神社(染井の井)、松尾大社(霊泉亀の井)、錦天満宮(錦の水)等々、多数の有名な水源があります。
また、滋賀県にも名水百選の彦根の十王村の水、米原の泉神社の湧水があり、特に、米原市の醒ヶ井と上丹生には良質の水が多数あります。
<なぜ、京都・滋賀に名水がありながら>
京都・滋賀に全国ブランドの名水がありながら、ミネラルウォーターの生産シェアが低いのでしょうか?
答えはふたつあります。
① プラントとして広大な敷地が必要です(環境保全用地を含めた水源、工場、管理棟、倉庫等、想像以上の広さが必要。京都・滋賀ではなかなか見当たりません)
② 計画販売量に見合う水源が必要です(原水はボトルに入れる水だけではなく、ボトルの洗浄にも大量の水を使います。京都・滋賀では、琵琶湖を除き、メーカー側の希望する水量を確保できる水源はありません)
サントリーのミネラルウォーター「天然水」に奥大山が加わり、4月20日すぎに関西でも発売されます。
2006年の統計資料(日本ミネラルウォーター協会)では、滋賀・京都ともに2002年に比べて生産量は3倍に伸びています。しかし、滋賀県の出荷量のシェア0.9㌫、京都のシェア0.5㌫で振るいません。ちなみに出荷量の多い順は山梨県、兵庫県、静岡県です。富士山と六甲山はやはり強い。
京都には名水百選に選ばれた伏見の御香水、宮津の磯清水をはじめ、梨木神社(染井の井)、松尾大社(霊泉亀の井)、錦天満宮(錦の水)等々、多数の有名な水源があります。
また、滋賀県にも名水百選の彦根の十王村の水、米原の泉神社の湧水があり、特に、米原市の醒ヶ井と上丹生には良質の水が多数あります。
<なぜ、京都・滋賀に名水がありながら>
京都・滋賀に全国ブランドの名水がありながら、ミネラルウォーターの生産シェアが低いのでしょうか?
答えはふたつあります。
① プラントとして広大な敷地が必要です(環境保全用地を含めた水源、工場、管理棟、倉庫等、想像以上の広さが必要。京都・滋賀ではなかなか見当たりません)
② 計画販売量に見合う水源が必要です(原水はボトルに入れる水だけではなく、ボトルの洗浄にも大量の水を使います。京都・滋賀では、琵琶湖を除き、メーカー側の希望する水量を確保できる水源はありません)
2008年02月20日
ミネラルウォーターは安全か?
<ミネラルウォーターの水質基準>
食品偽装や農薬入り餃子が社会的な問題になる中、ミネラルウォーターの安全性について考えてみました。ミネラルウォーターの安全性確保の検査は、ミネラルウォーター・氷菓の原料水としての検査(原水基準18項目)を行い、食品衛生法の水質検査(清涼飲料水基準26項目)によって安全性を確認します。また、泉源地及び採水地点の環境保全の汚染指標として界面活性剤、フェノール、農薬、PCB、多環芳香族炭化水素の6物質が定められています。
これらの検査は確実に実施されていると考えても良いでしょう。メーカーによっては、さらに厳しい自主的な管理基準や管理項目を設けて品質を保持しています。
<ミネラルウォーター基準の問題点>
少し古い資料になりますが「環境と貿易に関する報告書『世界的なミネラルウォーター市場の拡大とその国際規格化』:福澤尚子」というレポートがあります。ミネラルウォーターの国際基準について、明快にまとめられた報告書です。
ここで指摘している日本のミネラルウォーター基準の問題点については、水源立地基準(水源周辺の基準がない)、水道水と比較すると緩い基準(&検査項目が少ない。4月から、厚生労働省管轄の水道水では51項目の検査になります)、品質表示(商品特性を示す採水地の環境、殺菌方法の表示がない)を挙げています。
<ウォーター マイレッジ>
最近、「フード マイレッジ」という言葉が使われます。日本のミネラルウォーターの消費量のうち、20㌫近くが輸入された水です。食料品は中国・オーストラリアを含むアジアが多いようですが、ミネラルウォーターに関してはヨーロッパが中心です。計算をしたことはありませんが「ウォーター マイレッジ」は相当大きな数字になると考えられます。
ミネラルウォーター基準の問題点やウォーター マイレッジについて、きっちり説明されているミネラルウォーターが「安全で環境にやさしいミネラルウォーター」になるのでしょう。
食品偽装や農薬入り餃子が社会的な問題になる中、ミネラルウォーターの安全性について考えてみました。ミネラルウォーターの安全性確保の検査は、ミネラルウォーター・氷菓の原料水としての検査(原水基準18項目)を行い、食品衛生法の水質検査(清涼飲料水基準26項目)によって安全性を確認します。また、泉源地及び採水地点の環境保全の汚染指標として界面活性剤、フェノール、農薬、PCB、多環芳香族炭化水素の6物質が定められています。
これらの検査は確実に実施されていると考えても良いでしょう。メーカーによっては、さらに厳しい自主的な管理基準や管理項目を設けて品質を保持しています。
<ミネラルウォーター基準の問題点>
少し古い資料になりますが「環境と貿易に関する報告書『世界的なミネラルウォーター市場の拡大とその国際規格化』:福澤尚子」というレポートがあります。ミネラルウォーターの国際基準について、明快にまとめられた報告書です。
ここで指摘している日本のミネラルウォーター基準の問題点については、水源立地基準(水源周辺の基準がない)、水道水と比較すると緩い基準(&検査項目が少ない。4月から、厚生労働省管轄の水道水では51項目の検査になります)、品質表示(商品特性を示す採水地の環境、殺菌方法の表示がない)を挙げています。
<ウォーター マイレッジ>
最近、「フード マイレッジ」という言葉が使われます。日本のミネラルウォーターの消費量のうち、20㌫近くが輸入された水です。食料品は中国・オーストラリアを含むアジアが多いようですが、ミネラルウォーターに関してはヨーロッパが中心です。計算をしたことはありませんが「ウォーター マイレッジ」は相当大きな数字になると考えられます。
ミネラルウォーター基準の問題点やウォーター マイレッジについて、きっちり説明されているミネラルウォーターが「安全で環境にやさしいミネラルウォーター」になるのでしょう。
2008年01月01日
新名水百選
あけまして おめでとうございます
<新・名水百選>
今年、環境で最大の関心事は北海道で開催される洞爺湖サミット。これに合わせて、環境省から、水に関心を深めることを目的に現在の名水百選のほかに「新・名水百選」が6月に発表される予定です。今回の選定基準は水質の良さや歴史・いわれなどの特色に加え、環境教育や希少動植物の保護など地域住民が「守り育てている」活動をより重視して決定されます。3月末を締め切りとして、都道府県から最大4件として推薦された名水の中から選考するとのこと。名水百選は「百選もの」のはしりで、現在では、国土交通省から道路・下水道等、農林水産省から棚田等さまざまな百選ものが発表されています。
意外だったのは、名水の評価要件に「直接飲用できるか否か」は選定の基準になってはおりません。わざわざ「昭和60年選定「名水百選」と同様、直接飲用できるか否かについては、選定の基準とはいたしません」(平成19年12月22日 環境省 報道発表)と断っております。名水=おいしい水ではないのですね。
しかし、ミネラル・ウォーターのネーミングも名水百選に由来した製品が多く、地域の活性化(失敗?)に寄与した事例も多いのではないかと思われます。この混同の原因は、水道水の異臭味が社会的に問題になった時代で、旧環境庁「名水百選」と旧厚生省「おいしい水の要件」が同じ時期に発表されていたことと想像できます。
現在の名水百選のうち、実際に飲んだこと水は3箇所しかありませんが、関西では次の12箇所が選ばれております。
滋賀県/彦根市 十王村の水
滋賀県/米原市 泉神社湧水
京都府/京都市伏見区 伏見の御香水
京都府/宮津市 磯清水
大阪府/三島郡島本町 離宮の水
兵庫県/西宮市 宮水
兵庫県/神戸市 布引渓流
兵庫県/宍粟市 千種川
奈良県/吉野郡天川村 洞川湧水群
和歌山県/田辺市 野中の清水
和歌山県/和歌山市 紀三井寺の三井水
個人的には、散歩コースの途中にある水飲み場として、利用している京都御苑の東側にある梨木神社の「染井の水」を推薦したいですね。明治維新ゆかりの三条家の親子が祀られている神社にある京都三名水のひとつですが、現存する井戸はここしかありません。今でも有名な水なので行列ができ、ポリタンクや多数のペットボトルの水汲みのため少し待つこともあり、これ以上有名になるのはゴメン。やっぱり今のままでいい気持ちもあります。
<おいしい水>
昭和60年、旧厚生労働省から発表されたおいしい水の要件は次のようなものです。水道局による水道水のPR、実際に飲用されている人の感想なら理解はできるのですが、今でもミネラル・ウォーターのPRに指標を使われて商品をみると違和感を覚えます。おいしい水の要件はほとんどの水道水でも満足しているのではないでしょうか?
硬 度 10~100mg/㍑
蒸発残留物 30~200mg/㍑
遊離炭酸 3~30mg/㍑
KMnO4消費量 3mg/㍑以下 (現在は有機物(TOCの量)で表示されています)
残留塩素 0.4mg/㍑以下
臭気 異常でないこと
水温 20度以下
<新・名水百選>
今年、環境で最大の関心事は北海道で開催される洞爺湖サミット。これに合わせて、環境省から、水に関心を深めることを目的に現在の名水百選のほかに「新・名水百選」が6月に発表される予定です。今回の選定基準は水質の良さや歴史・いわれなどの特色に加え、環境教育や希少動植物の保護など地域住民が「守り育てている」活動をより重視して決定されます。3月末を締め切りとして、都道府県から最大4件として推薦された名水の中から選考するとのこと。名水百選は「百選もの」のはしりで、現在では、国土交通省から道路・下水道等、農林水産省から棚田等さまざまな百選ものが発表されています。
意外だったのは、名水の評価要件に「直接飲用できるか否か」は選定の基準になってはおりません。わざわざ「昭和60年選定「名水百選」と同様、直接飲用できるか否かについては、選定の基準とはいたしません」(平成19年12月22日 環境省 報道発表)と断っております。名水=おいしい水ではないのですね。
しかし、ミネラル・ウォーターのネーミングも名水百選に由来した製品が多く、地域の活性化(失敗?)に寄与した事例も多いのではないかと思われます。この混同の原因は、水道水の異臭味が社会的に問題になった時代で、旧環境庁「名水百選」と旧厚生省「おいしい水の要件」が同じ時期に発表されていたことと想像できます。
現在の名水百選のうち、実際に飲んだこと水は3箇所しかありませんが、関西では次の12箇所が選ばれております。
滋賀県/彦根市 十王村の水
滋賀県/米原市 泉神社湧水
京都府/京都市伏見区 伏見の御香水
京都府/宮津市 磯清水
大阪府/三島郡島本町 離宮の水
兵庫県/西宮市 宮水
兵庫県/神戸市 布引渓流
兵庫県/宍粟市 千種川
奈良県/吉野郡天川村 洞川湧水群
和歌山県/田辺市 野中の清水
和歌山県/和歌山市 紀三井寺の三井水
個人的には、散歩コースの途中にある水飲み場として、利用している京都御苑の東側にある梨木神社の「染井の水」を推薦したいですね。明治維新ゆかりの三条家の親子が祀られている神社にある京都三名水のひとつですが、現存する井戸はここしかありません。今でも有名な水なので行列ができ、ポリタンクや多数のペットボトルの水汲みのため少し待つこともあり、これ以上有名になるのはゴメン。やっぱり今のままでいい気持ちもあります。
<おいしい水>
昭和60年、旧厚生労働省から発表されたおいしい水の要件は次のようなものです。水道局による水道水のPR、実際に飲用されている人の感想なら理解はできるのですが、今でもミネラル・ウォーターのPRに指標を使われて商品をみると違和感を覚えます。おいしい水の要件はほとんどの水道水でも満足しているのではないでしょうか?
硬 度 10~100mg/㍑
蒸発残留物 30~200mg/㍑
遊離炭酸 3~30mg/㍑
KMnO4消費量 3mg/㍑以下 (現在は有機物(TOCの量)で表示されています)
残留塩素 0.4mg/㍑以下
臭気 異常でないこと
水温 20度以下
2007年12月10日
上海の飲料水
上海の飲料水
先日、上海に行ってきました。関西空港から2時間少しで、北海道へ行く程度の時間です。しかし、水の事情は大きく異なるようで、中国の水道水は飲めない、河川水質は極端に悪いことはよく知られていることです。行ってみると、それに加えて河川(黄浦江)の水位が低下して、河口付近に中州が出現していました。
まずホテルに着いたら飲料水の確保と考えていましたが、ホテルには330㍉㍑のボトルウォーター(ネッスル)が用意されていました。これは外国人に対する基本的なサービスなのでしょう。ただ、中国人は冷たい水を飲むのは身体に悪いと考えているので、基本的には常温で飲用します。そのため薬を飲む時、水を頼むと白湯が出てきます。なお、水道水1m3の給水単価は1元と少し(20円弱)で、日本の約1/10と格安です。しかし、コスト割れで08年には値上げされる予定。
(ミネラルウォーター)
伊勢丹とコンビニ(ローソン、ファミリーマート)でミネラルウォーターを調べてきました。最大手の「ワハハ」など中国メーカーの飲料水は蒸留水が多く、中国メーカーのナチュラルミネラルウォーター(鉱泉水)は探してみると案外見つけることが難しい。ボトルサイズは330㍉㍑(日本では350㍉㍑に相当)、500㍉㍑、2㍑が中心です。ビバレッジメーカーは日本のサントリー、キリン等のほか、ネッスル、エビアンなどのアメリカ、ヨーロッパの有名ボトルが売られています。
価格は330㍉㍑1.2元(約20円)から7.5元(約120円)まで幅は広いのですが、コンビニではエビアンが最も高く500㍉㍑4.8元(80円)です。日系のよく知られたメーカーは500㍉㍑4元強の商品が並べられていました。
一番高いミネラルウォーターは、「チベット5100」(330㍉㍑)で、伊勢丹で7.5元、ホテルで11元でした。今、中国では青海チベット鉄道(青蔵鉄路)の開通でちょっとしたチベットブームでのようです。味は雪解けの水。

(ホテルの水)
ホテルの水は歯磨き以外には口に含むことはありませんでした。歯磨きもボトルウォーターを使用する人もいるようですが、バスタブにお湯を張っているときの臭いは20年前の大阪の水道水のものでした。したがって、塩素はたっぶり注入されているようで、塩素臭とかび臭が混じり、何か懐かしさを感じて入浴しました。
2006年夏、生活飲用水衛生標準が修正され、中進国並みの水質基準で給水されているらしいのですが、上海の工業団地への誘致案内の水道水検査証明書を見ると、日本の水質基準値より1桁大きくWHO基準で管理されているようです。
(大学生の水事情)
友人の話によると、寮に遊びに行ったとき、日本なら「まあ、お茶でも」というところ、白湯が出てきてびっくりしたそうです。
中国の大学生のほとんどが寮生活(市内に実家があっても交通の便が悪いので寮生活、確かにバス停に時刻表はない)。大学構内に魔法瓶1パイ1元の給湯販売機があって、それを飲用したり、洗顔に利用したりするとのことでした。以前、テレビで新入生が入寮するシーンがあり、みんなが魔法瓶と風呂桶を持っていましたが、大学生活の必須アイテムのようです。
寮の中にはシャワー室もあるそうですが、冬場でも水しか出ないので女子学生も風呂には入らないそうです。
(水資源)
約30年前、日本でも琵琶湖をはじめとする湖沼を水源とする水道水源では異臭味の発生と塩素消毒によるトリハロメタンの問題が大きくクローズアップされていました。しかし、これらの問題は高度浄水処理施設の導入や水道水源の保護で大きく改善されてきました。
中国の水道水源の現状を考えると、当時の日本と比較してその範囲・水質悪化度は比較にならず、今後、中国は長い間、環境へのつけを支払うことになるでしょう。これをビジネスと考えてみると、非常に大きな市場が存在していることを意味します。
今のところ、中国への水環境ビジネスは、水処理メーカーとごく一部のコンサルタントが行っているにすぎません。今年になってから分析機関が進出し始めています。今後、河川・湖沼水源の生態系を含めた水環境の回復、飲用水源の管理・監督など水道に係るビジネスチャンスは、日本と比較にならないくらい大きいと考えられます。
先日、上海に行ってきました。関西空港から2時間少しで、北海道へ行く程度の時間です。しかし、水の事情は大きく異なるようで、中国の水道水は飲めない、河川水質は極端に悪いことはよく知られていることです。行ってみると、それに加えて河川(黄浦江)の水位が低下して、河口付近に中州が出現していました。
まずホテルに着いたら飲料水の確保と考えていましたが、ホテルには330㍉㍑のボトルウォーター(ネッスル)が用意されていました。これは外国人に対する基本的なサービスなのでしょう。ただ、中国人は冷たい水を飲むのは身体に悪いと考えているので、基本的には常温で飲用します。そのため薬を飲む時、水を頼むと白湯が出てきます。なお、水道水1m3の給水単価は1元と少し(20円弱)で、日本の約1/10と格安です。しかし、コスト割れで08年には値上げされる予定。
(ミネラルウォーター)
伊勢丹とコンビニ(ローソン、ファミリーマート)でミネラルウォーターを調べてきました。最大手の「ワハハ」など中国メーカーの飲料水は蒸留水が多く、中国メーカーのナチュラルミネラルウォーター(鉱泉水)は探してみると案外見つけることが難しい。ボトルサイズは330㍉㍑(日本では350㍉㍑に相当)、500㍉㍑、2㍑が中心です。ビバレッジメーカーは日本のサントリー、キリン等のほか、ネッスル、エビアンなどのアメリカ、ヨーロッパの有名ボトルが売られています。
価格は330㍉㍑1.2元(約20円)から7.5元(約120円)まで幅は広いのですが、コンビニではエビアンが最も高く500㍉㍑4.8元(80円)です。日系のよく知られたメーカーは500㍉㍑4元強の商品が並べられていました。
一番高いミネラルウォーターは、「チベット5100」(330㍉㍑)で、伊勢丹で7.5元、ホテルで11元でした。今、中国では青海チベット鉄道(青蔵鉄路)の開通でちょっとしたチベットブームでのようです。味は雪解けの水。

(ホテルの水)
ホテルの水は歯磨き以外には口に含むことはありませんでした。歯磨きもボトルウォーターを使用する人もいるようですが、バスタブにお湯を張っているときの臭いは20年前の大阪の水道水のものでした。したがって、塩素はたっぶり注入されているようで、塩素臭とかび臭が混じり、何か懐かしさを感じて入浴しました。
2006年夏、生活飲用水衛生標準が修正され、中進国並みの水質基準で給水されているらしいのですが、上海の工業団地への誘致案内の水道水検査証明書を見ると、日本の水質基準値より1桁大きくWHO基準で管理されているようです。
(大学生の水事情)
友人の話によると、寮に遊びに行ったとき、日本なら「まあ、お茶でも」というところ、白湯が出てきてびっくりしたそうです。
中国の大学生のほとんどが寮生活(市内に実家があっても交通の便が悪いので寮生活、確かにバス停に時刻表はない)。大学構内に魔法瓶1パイ1元の給湯販売機があって、それを飲用したり、洗顔に利用したりするとのことでした。以前、テレビで新入生が入寮するシーンがあり、みんなが魔法瓶と風呂桶を持っていましたが、大学生活の必須アイテムのようです。
寮の中にはシャワー室もあるそうですが、冬場でも水しか出ないので女子学生も風呂には入らないそうです。
(水資源)
約30年前、日本でも琵琶湖をはじめとする湖沼を水源とする水道水源では異臭味の発生と塩素消毒によるトリハロメタンの問題が大きくクローズアップされていました。しかし、これらの問題は高度浄水処理施設の導入や水道水源の保護で大きく改善されてきました。
中国の水道水源の現状を考えると、当時の日本と比較してその範囲・水質悪化度は比較にならず、今後、中国は長い間、環境へのつけを支払うことになるでしょう。これをビジネスと考えてみると、非常に大きな市場が存在していることを意味します。
今のところ、中国への水環境ビジネスは、水処理メーカーとごく一部のコンサルタントが行っているにすぎません。今年になってから分析機関が進出し始めています。今後、河川・湖沼水源の生態系を含めた水環境の回復、飲用水源の管理・監督など水道に係るビジネスチャンスは、日本と比較にならないくらい大きいと考えられます。





